せんのやつ
夕方、みかちゃんに電話をした。
どうも、しおしおしている。
弱っているようだ。

「どうした?」
受話器からは、「大丈夫。」の一点張り。
恐らく今日は暑かったのだろう。そしてクーラーを付けていなかったのだろう。。
京都に住んでいたころ、冷房費が月に5〜6万円かかっていて、
そのおかげで、なるべく日中はクーラーを付けない癖がついているようだ。
(結局それは、冷房のしすぎだったわけではなく、クーラーが古すぎて効率が最悪だったことが判明した。)

「よし、クーラーをつけよう。まず、窓を閉めて」
こういう時は、動作をひとつひとつ説明しないと彼女はうごかない。
クーラーをつけて、、と言うだけでは、「はい、はい」という生返事で全く動かないからだ。
しかし今日は、これでも動いたそぶりはない。

「どうした?まず窓が開いてるだろ、それを閉めてごらん?」
「できない」
「何で?」
「せんのやつなの。」
「何?」
「せんのやつがじゃまなの。」
「せんのやつ?」
「うん、せんのやつ。」
「せんのやつって何?」
「せんのやつなの。」
「せんのやつ、、じゃ分からないんだけど」
「でも、せんのやつなの。」

ここで、俺が怒り出したら、事態は更に悪い方向へ向かい収拾不能に陥る。
あらゆる事態を想定し、これ以上の質問をせずに30秒考え、
結果、俺は理解し、会話を終えることができた。
彼女は何がいいたかったのだろうか?
この手の謎解きができるようになるのに、結婚後9年かかった。



<答え>

いつもは、子機を使っているのだが、今日はたまたま親機のそばにいた。
親機に「線」で繋がっている受話器を使って話をしていたため、
電話をしながら移動することができず、窓を閉めることができなかった。
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by nekomekuri | 2003-07-23 19:30 | ねこかわいがり
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