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爪。
実は、爪を切るのがクセである。
先の白い部分が出てきたりすると、すぐに切りたくなる。
たぶん中学生くらいからのクセであろう。

いつ、爪が切りたくなるのか? 何故、そんなに爪切りが好きなのか?
理由は至極簡単である。
机に座って物事をすると、すぐ集中力がなくなるのである。

部活動だけが生き甲斐の中学生の俺でも、テスト前になると、
仕方なく机に座ることになるのだ。

余談だが、俺の別の趣味として、スケジュールをたてることがある。
 この時間だけは楽しい。いつも
 スケジュールを立てる時間:勉強時間=1:1
 位の関係であった。浪人時代などは、いつも
 「時間の使い方」
 「24時間活用方法」
 等の本を愛読していた。友人からよく
 「おまえ、そんな本読む時間に少しでも勉強したらどうだ?」と
 本末転倒ぶりを指摘されていたが、いまだにこのクセは治っていない。

まず、読まなければならない参考書等を開く。
。。快調、、快調だ。。なんだ俺もやればできるじゃないか。。
しかし、そんな時間は、長くはつづかない。

。。なるほど、、ふんふん、ふーん、おやっ?。。
ここで、ふとマーカー等を持つ指の存在に気づく。
。。爪が伸びている。。(本当はほんの少し白い部分があるだけ)、
。。(我にかえり)いかん、いかん集中しなくちゃ。あれ、どこまで読んだんだっけ??
しかし、もう頭は簡単には戻らない。
。。うーん。どうしたんだろう。さっきまでの集中力は。。
。。やはり、この爪が悪いんだな。これが気になるんだ。それがいけない。
。。切るか。まず、やることをやってからだ。(やること=爪切り)

こうして、両手はまさに「爪をもがれた」状態になる。
。。(爪を切り終わって)これで、準備OKだ。さて、続きは、、
(10数分後。。いつの間にか、視線は本から自分の足へ移っている。。)
。。足の爪も切っておくか。。善は急げって言うしな。。(意味不明)


何もこれは学生のころだけの話ではない。
オトナになってからも勉強することはたくさんある。
机に向かう時間もそれなりに、、、多少、あったりするのだ。
今でも全く同じことを繰り返している。

そんな俺だが、やはり手足合わせて指は20本しかなく、そういつもいつも
切れる資源は潤沢にあるわけではない。
しかし、最近、新たな資源を開発した。
石油でも、鉱山でも資源はやはり開発しなければ尽きてしまう。その資源とは、、
みかちゃんの存在である。

また、彼女は爪を切りたがらない。手も足もだ。
ピアノを弾く彼女はそんなに長い爪をしているわけではないが、
あまり深爪をすると痛いし、せっかくマニキュアを塗ってもカッコ悪いからだと言う。
つまり、資源は時として豊富にある。
俺の個人的意見だが、爪(があまり長いの)は良くない。
みかちゃんは、カルシウム不足なのか良く爪が折れたり、はげたりするようだ。
危険だから切ったほうが良い。

そこで、美しい話だ。
以前から時々俺が彼女の爪を切ってやっている。
(み) あ、、あんまり切らないでね。
(俺) いや、大丈夫だよ。(彼女に背を向け、手だけを引っ張って爪を切 る。)
(み) 痛!いったーい。肉切らないでよ。
(俺) あれ、いやギリギリの所を狙ったんだが。。。
(み) 白いとこ、全部切らなくていいのよ。。もう!
(俺) ほら、他の指は芸術的だろ。。(続く)

こんな調子なので、最初は喜んでいた彼女も最近では警戒をしはじめている。
そんなある日、いつものように、寝る前のカクテルを彼女に出した俺は、
ふと、彼女の足の爪を見た。
。。切れる。

ニヤリと笑った俺は、2杯目のカクテルを彼女に作った後で、すっとそばにあったさくら銀行から来た封筒(のウラ)とボールペンを差し出した。
「どうぞ。」
こんな場合、彼女の行動は100%読み切れる。ネコ、クマ、キリン等の絵を書くのだ。
そして、酔っぱらっているせいもあって、注意力が散漫になる。
。。いまだ。

彼女がペディキュアをしようとして育てていた足の爪は、
こうして機嫌良く絵を描かせている隙に、
彼女から分離独立していったことは言うまでもない。。。

翌朝、彼女が急に怒りだした。

(み) 「ねえ、足の爪がないんだけど。」
(俺) 「ええっ??ああ足の爪ねえ。(とぼける)」
(み) 「寝ている時に切ったんでしょ!」
(俺) 「いくらなんでも、そんなことするわけないよ。ねこじゃあるまい し。昨日酒飲んでた時切ったんじゃない。みかちゃん起きてたし(酔っぱらっていたけど)一応「切るよ」って言ったよ。覚えてないの?」
(み) 「うそ。そんなわけない!気づかないわけないもん」
(俺) 「いや、だってこの絵を描いただろう。」
__証拠の封筒のウラを見せる。
(み) 「??おかしい。そんなわけない。この絵ひろが自分で書いたんじゃないの?」
(俺) 「こんな絵俺が書くわけないじゃん。でも、『ひろも何か描けば??
     ねえ、おもしろいからさあ。キャハハ!』とかあばれるんで
     俺もつきあって一つだけ描いたけどね。。」
(み) 「。。。」

最後に、モンダイの封筒のウラを載せておきます。。 
遅くなりましたが、旧年同様、本年も宜しくお願い申し上げます。
2000年初のネコめくり(ネコかわいがり)を書き終えて
爪_c0024561_1836062.jpg

2000-1-31
by nekomekuri | 2001-01-01 00:24 | ねこかわいがり
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